
筋膜とは?
全身で繋がるボディースーツ
筋膜とはなんなのか?
筋膜はFascia(ファシア)と言われていて、その名の通り筋肉を包む膜です。ただ、筋膜が包んでいるのは筋肉だけではありません。
筋膜は全身をボディスーツのように取り巻いており、筋肉以外にも、骨・内臓・血管・神経などの様々な器官と繋がりがあることが言われています。

筋膜が硬くなるとどうなる?
筋膜は身体を動かす為の大切な組織だが...
筋膜は正常であれば、柔らかくて動きが良い為、身体をスムーズに動かす為の手助けをしてくれます。
その反面、筋膜の動きが悪くなると身体を動かしにくく、過剰に痛みやしびれを出してしまう原因になる可能性があります。
そんな筋膜はなぜ固くなるのか?大きな原因としては4つあります。

筋膜が硬くなる要因
最近だけではなく、生まれてから今までのことです
1.過去の怪我や手術
(骨折、捻挫、むちうち、肉離れなど)
2.使いすぎ
(同じ動作の繰り返し)
3.使わなすぎ
(運動不足、デスクワークなど)
4内蔵や呼吸系の不調があった
(ぜんそく、胃腸や排尿での不調等)
ご自身の過去に思い当たることはありますか?
この4つは直近のことだけではなくて、生まれてから今までのことです。
このような出来事が筋膜の動きを悪くしてしまう原因になります。
さらには身体のどこか一部の筋膜が硬くなった場合に、全身でバランスを取るために怪我をしていない箇所まで筋膜が硬くなる可能性もあります。

筋膜の動きが良い状態
筋膜は動きがよければスムーズに動ける
実際、筋膜が硬くなるとはどんな状態なのか?
イメージしやすいようにご説明をします。
筋膜は 3 層構造になっていて、下敷きが3枚(右図グレー色の板)重なっているイメージを持って頂けると分かりやすいです。
さらに下敷きの間には”さらさらの潤滑油”(ヒアルロン酸)が存在していて、上下の下敷きがお互いにスムーズに動いてくれます。これが正常で動きがよい筋膜の状態で”痛みなく”日常生活や運動が行えます。

筋膜の動きが悪い状態
筋膜が硬いと痛みを出す可能性がある
筋膜が硬くなるとはどういうことなのか?それは、筋膜のヒアルロン酸が”さらさらの潤滑油”で動きやすかったものが、怪我や内臓の不調などで”ベトベトの粘着剤”に変わってしまった状態になります。
これでは上下の下敷きが上手く動けない状態になります。これが筋膜が硬くて動きが悪い状態になります。
この状態になると、筋膜が原因で普段感じないような痛みやしびれ、違和感を感じるようになります。

なぜ痛くなるのか?
筋膜には痛みセンサーが豊富だから
筋膜は下敷き1枚の中に非常に多くの痛みセンサーが入っています。なんとその数は筋肉の8〜10倍あると言われています。
通常は筋膜の動きがよければこのセンサーは反応しません。ですが、筋膜が硬い状態になると痛みセンサーが反応しやすく、刺激が脳へ伝わることで痛みを感じます。だから筋膜が痛みの原因になっている可能性があるのです。

痛みが離れたところで出る理由
痛みの原因は離れた場所にある
筋膜が硬くなる原因として最初に4つお伝えをしました。それだけを聞くと「怪我をしたところの筋膜が硬くなってそこが痛くなる」と思われる方も少なくはないと思います。
ですが実際は違います。
もちろん、筋膜が硬くなった場所が痛い方も多くおられますが、全身でのつながりを持つ筋膜は硬くなった場所とは離れたところで痛みを出してしまうことも多くあります。
それは、全身でバランスを取っている筋膜の一部が硬くなった結果、過剰な刺激が入ってセンサーが反応する場所は人それぞれで違うからです。

原因のよくわからない痛みは筋膜かもしれない
レントゲンやMRIでも分からないけど痛い
痛みと言ってもその原因は様々です。
病院に行けばレントゲンやMRIなど検査や画像診断で原因の説明をされると思います。
しかし、レントゲンにも映らない、いまいち原因のよく分からない痛みの1つとして、実は筋膜が原因の場合があるということが近年の研究でも言われております。

内臓の不調から筋膜が硬くなっている可能性
筋膜は内臓を包む膜とも繋がる
筋膜は全身でボディースーツのように繋がっていて、筋肉だけではなく、血管や神経、内蔵との繋がりがあるので、固有感覚の低下、しびれや違和感、内蔵や自律神経系の不調に繋がる可能性がある事も言われています。
今まで悩んでいた症状が改善していくのは、筋膜調整を受けたことで”硬くて動きの悪い筋膜”が”柔らかくて動きの良い筋膜”へ変化したことで、筋膜が原因で起きていた痛みやしびれのような症状がなくなったからです。

筋膜調整ー硬い筋膜を柔らかくする方法
痛みは、いつでも筋膜から変わる
筋膜の動きを良くする為には”ベトベト”のヒアルロン酸を ”さらさら”に変化させる必要があります。
ヒアルロン酸を変化させる方法は、「40°以上の熱を加えられること」と「摩擦」でヒアルロン酸は変化する性質があります。そのため、当院では筋膜に指や肘を使ってほぐすような形で摩擦熱を与えていきます。
摩擦と熱が加えられたヒアルロン酸は、ベトベトな状態から”さらさらで動きのよい”筋膜へ変化することでずっと悩んでいた痛みやしびれを改善していきます。
全身の硬い筋膜を見つけだし、筋膜調整で動きのよい筋膜へ変えていく。その結果、痛みやしびれが改善されて、出来なかった事ができるようになる。これが当院の筋膜調整で大きな変化が出せる理由です。